「やよいの給与計算」は、給与の計算や社会保険、年末調整の業務などが簡単に素早くできる給与計算ソフトです。
エクセルなどの表計算ソフトを使ったり、手書きで集計したりする必要がないため、業務を効率よく進めることができます。
【やよいの給与計算】
また、弥生シリーズには「弥生給与」という給与計算ソフトもあります。
【弥生給与】
「やよいの給与計算」との主な違いは「弥生給与」では部門管理ができること、登録できる人数が「やよいの給与計算」は20人未満に対し「弥生給与」では100名まで登録できる点です✨
今回は、弥生の給与シリーズを検討中の方に向けて、以下の内容についてまとめてみました。
- 「やよいの給与計算」を使うメリットと注意点
- 「やよいの給与計算」と「弥生給与」の違い
- 弥生シリーズをおすすめの人
記事内画像引用:弥生会計公式
「やよいの給与計算」を使うメリット
最初に「やよいの給与計算」で、できることとメリットです。
操作が初心者でも簡単
初期設定などの作業の流れがすぐに、わかるようになっているので画面のナビゲーションの指示通りに進めると、経理初心者の方でも給与に関する規定や基礎情報を作成できます。
設定がわからなくてもサポート体制が充実しているので、安心して作業ができます。
自動化で業務の効率がよくなる
給与に関する業務を、ソフトが自動計算してくれます。
給与計算・賞与
出勤や退勤の時刻を入力すると、給与や賞与が自動的に集計され、明細の作成も簡単です。
社会保険・労働保険
社会保険では4月から6月までの給与データから、算定基礎届を自動作成できます。
給与の昇給や降給によって社会保険を変更する場合でも、定時決定のデータを自動で集計し随時改定に必要な書類も簡単に作成できます。
年末調整
年末調整ナビでは、年末調整に必要な準備や手順が詳しくく説明されています
申告書類のデータを入力すると自動的に所得税額が計算されるので、スムーズに年末調整を行うことが可能です。
行政機関へ提出する資料も簡単に作成し印刷ができます。
マイナンバー
マイナンバーナビを使って管理でき、取り扱う担当者を制限する設定もできるので安心です。
帳簿類が簡単に作成できる
やよいの給与計算では、給与に関するデータを一元管理できるので、賃金台帳や給与の支給明細一覧など社内で保管するものや、行政機関に提出する帳簿の作成ができます。
今までの作業が大幅に時間短縮できるので、担当者の負担が減り業務の向上につながります✨
サポート体制が充実
初期設定や操作でわからないことがあった場合でも、画面上のヘルプページやマニュアルを使用すると初めて使う方でも操作できるようになっています。
また、「あんしん保守サポート」に加入すると、法令改正ごとに最新のプログラムを受け取ることができます。
わからないことは電話やメールで質問や相談ができ、選択するサービスによっては、マイナンバー制度や労務に関する相談も可能です。
やよいのサービスに対する顧客満足度 (2023年6月時点)
やよいのサービスに対する顧客満足度をみると94%で、サービスの質がよく高い評価になっています✨
「やよいの給与計算」の注意点
「やよいの給与計算」はとても便利なソフトですが、注意点もあります。
あんしん保守サポートのサービスで毎年コストがかかる
あんしん保守サポートに加入すると法令改正などで保険料が変わった場合でも、自動的に更新できるうえに、その他のサービスも受けられ便利ですが、毎年サポート料金を支払うことになります。
1年目は無料で利用できますが、2年目からはプランごとの料金を支払うので、コスト的にどうかを考えなければいけません。
土日のサポートがない
弥生のカスタマーセンターは土日祝日がお休みなので、問い合わせができません。
経理業務の繫忙期では平日でも問い合わせが多いので、なかなか電話が繋がらないこともあります。
お問い合わせフォームから、メールでも問い合わせが可能です。
20人以上の企業には対応していない
やよいの給与計算は、20名未満推奨の商品なので、20名以上の企業には対応していません。
従業員の方が20名~100名の企業であれば「弥生給与」がおすすめです。
インストール型のサービス
やよいの給与計算は、パソコンにインストールするタイプの会計ソフトです。
データのバックアップやデータ共有をクラウド上でできますが、給与明細をWeb配信することはできません。
給与明細をWebで管理したい場合は、やよいの給与明細 オンライン を利用すると10名分の給与明細をWebで配信することができます。
「やよいの給与計算」と「弥生給与」の違い
「やよいの給与計算」と「弥生給与」は、どのような違いがあるのかを、表にまとめてみました。
【やよいの給与計算、弥生給与機能比較】
やよいの 給与計算 |
弥生給与 | ||
---|---|---|---|
対象 | 登録従業員数 | 20名未満 |
20名以上~ 100名程まで |
導入・設定 | かんたん設定機能 | 〇 | 〇 |
部門設定 ※1 | ー | 〇 | |
カスタマイズ(カスタム計算式) | ー | 〇 | |
給与計算 | 明細入力 | △ 従業員別形式のみ |
〇 |
Web給与明細配信 | ー | ー | |
勤怠データ入力 | ー | 〇 | |
タイムレコーダー連動※2 | ー | 〇 | |
賞与・資格 | 明細入力 | △ 従業員別形式のみ |
〇 |
Web給与明細配信 | ー | ー | |
賞与算定 | ー | 〇 | |
昇給算定 | ー | 〇 | |
年末調整 | 年末調整ナビ | 〇 | 〇 |
源泉徴収票 | 〇 | 〇 | |
給与支払報告書 | 〇 | 〇 | |
法定調書合計表※3 | ー | 〇 | |
集計 | 賃金台帳 | 〇 | 〇 |
給与明細一覧表 | 〇 | 〇 | |
便利機能 | テキストデータの取り込み・書き出し | △ 書き出しのみ |
〇 |
データ連動 | 会計仕訳連動 | 〇 | 〇 |
その他 | ファームバンキングデータ出力※4 | ー | 〇 |
マイナンバー管理 | 〇 | 〇 |
「弥生の給与計算」と「弥生給与」を比較すると使える機能は、ほぼ同じですが「弥生給与」だけで使える機能も、いくつかあります。
部門設定 ※1
部門を登録すると、部門別の集計表を作成したり、明細入力の際に従業員を部門で絞り込んだりすることができます。
タイムレコーダー連動 ※2
タイムレコーダー連動は、他のソフトで作成されたテキストファイル形式の勤怠データをの勤怠データを画面に取り込むことができます。
また、タイムレコーダーから直接タイムカードデータを取り込むことも可能です。
弥生給与に連動できる製品は以下のとおりです。
- TimeP@CK
- 勤怠管理クラウドサービス
- CLOUZA
- Focus U タイムレコーダー
- クラウド勤怠管理システム
- 「KING OF TIME」
公式サイトに製品の詳細があります。弥生認定連動製品|弥生株式会社
法定調書合計表の作成 ※3
弥生給与の法定調書合計表とは、正式には「給与所得の源泉徴収票等の法定調書合計表」という書類です。
税務署に提出する書類で、法定調書類の表紙のような役割を担っています。
弥生給与では法定調書合計表を作成することができます。
ファームバンキングデータ出力 ※4
銀行振込明細の集計結果を、全銀協フォーマットのファームバンキングデータとして出力することができ、出力したファームバンキングデータは、オンラインバンキングソフトを使用して金融機関に送信することができます。
弥生給与ではタイムレコーダーを連動できたり、法定調書合計表の作成もできたりするので集計する手間が省けます✨
弥生の給与シリーズのおすすめは?
「やよいの給与計算」と「弥生給与」は以下のような方におすすめです。
★「やよいの給与計算」がおすすめ★
- 20名未満の企業
- 給与計算ソフトを初めて使う方
- Windowsを使用している方
★「弥生給与」がおすすめ★
- 100名未満の企業
- 部門管理が必要な場合
- Windowsを使用している方
- タイムレコーダーを連動したい場合
安心サポートサービスは、コストがかかるので自社に適したプランを検討しましょう。
また、10名未満でWeb管理を行いたい場合は、やよいの給与明細 オンライン であれば給与明細をWebで配信することも可能です。
その他、会計処理のできる弥生会計ソフトの中にも、12名分の給与明細を無料で作れる機能があります。こちらの記事でご紹介しています。↓
まとめ
やよいの給与計算は、給与に関する業務を簡単にできる給与ソフトです。
給与ソフトを使用することで大幅に作業時間を短縮できます。
この記事では以下の内容について、解説しました。
弥生の給与シリーズを検討中の方は、参考にしてみてくださいね。