「確定申告書作成コーナー」は、国税庁のホームページ内で公開されている確定申告用のサイトです。
2019年からはスマホからも確定申告ができるようになりました✨
今日は、副業での所得を確定申告する方に向け「確定申告作成コーナー」を利用してパソコンから申告するときの流れをまとめてみました。
*画像引用(記事内の画像全て):国税庁HP
副業で確定申告をする人
副業で以下の条件にあてはまる方は、申告が必要です。
*サラリーマンやOL(給与所得あり)
給与所得が年収2000万円以下、副業の所得が年間20万円を超える場合
* 学生・主婦(給与所得なし)
専業主婦の方で、副業の所得が年間48万円を超える場合
所得とは収入から、かかった経費をひいた金額になります。
また、副業している会社から源泉徴収をされている場合も、確定申告をして納めた税金が戻ることもあるので、ご確認してみてくださいね。
準備するもの
確定申告で必要なものは次のとおりです。
- マイナンバーカード
- マイナンバー電子証明書パスワード(4桁)
- ICカードリーダーライタ
- 源泉徴収票
- 副業の報酬金額と支払者の住所又は法人番号
- 経費の支払い金額 明細、レシートなど
- 控除用書類 生命保険・社会保険など(申請する人のみ)
- 医療費控除用書類(申請する人のみ)
申告の流れ
確定申告作成コーナーでの申告は次の流れで行います。
- 事前準備
- 申告書等作成
- 申告書等 送信・印刷
1.事前準備
国税庁のホームページ 確定申告書等作成コーナー
①「申告書等を作成する」で作成開始をクリックします。
②「税務署への提出方法」を選択します。
「ICカードリーダーライタを使用してe-Tax」を選択。
*スマホでの申告の場合は、カードリーダーライタが必要ありません。
*ID・パスワードで申告する場合は、事前に税務署でID・パスワードの発行手続きが必要です。
③ 申告内容の選択をします。
副業の雑収入になるので「所得税」を選択。
④ マイナポータルと連携するかの選択をします。
マイナポータルは、2017年から政府が運営しているオンラインサービスです。
マイナンバーに関する情報を見たり、電子申請の際にデータを取り込んだりできます。
【マイナポータルと連携しない場合】
マイナンバーカードとの認証で、住所と過去にe-Taxを利用していた場合の情報だけ確認できます。
証明書の内容は直接入力します。
以下、マイナポータルと連携する場合の流れです。
⑤ マイナポータルと連携を選択します。
マイナポータルを利用するには、「事前設定を行う」「マイポータルアプリをダウンロードする」から設定が可能です。
⑥ 利用規約を確認後「利用規約に同意する」をクリックします。
⑦マイナンバーカードによる認証で「次へ進む」をクリックします。
⑧ マイナポータルへログインします。
⑨ マイナンバーカードをカードリーダライタにセットし「OK」を押します。
(マイナンバーカードは顔写真が下になるように挿入して下さいね)
⑩ マイナンバーカードの電子証明書パスワードを入力し「OK」を押します。
⑪ マイナンバーカードとe-Taxの認証が完了します。
⑫ e-Taxの登録状況の確認をします。
e-Taxを過去に利用したことがある場合は、登録状況が表示されるので内容を確認し修正箇所があれば入力しましょう。
⑬ マイナポータルと連携し、情報を取得します。
「取得する」を選択し「マイナポータルに移動して情報を取得」をクリックする。
⑭「同意する」にチェックを入れます。
⑮ 「次へ進む」をクリックします。
⑯「次へ進む」をクリックします。
マイナポータルを通して確定申告書作成のために必要な情報が表示されるので、控除証明書に反映したい内容にチェックを入れます。
次の質問に答えます。
- 家族分(被代理人)の情報を取得しますか。
- 申告する方本人の情報を追加で取得しますか。
「次へ進む」をクリックします。
⑰ 名前と医療費控除などのデータが表示されるので確認します。
ここまでが事前準備です。
「申告書等を作成する」をクリックします。
2.申告書等の作成
① 申告する人の「生年月日」「提出方法」「給与以外の所得があるか」を入力「次へ進む」をクリックします。
② 申告内容の質問に答え「次へ進む」をクリックします。
③ 収入金額・所得金額の入力をします。
本業の所得は「①給与所得」で入力し、副業の所得は「②雑所得・その他」で入力します。
① 給与所得の入力
勤務先の源泉徴収票を確認しながら入力します。
主な入力内容です。
- 支払金額
- 源泉徴収税額
- 控除対象配偶者の有無 ・ 配偶者(特別)控除の額 どちらかの記載
- 控除対象扶養親族の数の記載
- 16歳未満扶養親族の数の記載
- 社会保険料等の金額
- 生命保険料の控除額の記載
- 地震保険料の控除額の記載
- 住宅借入金等特別控除の額の記載⑰所得金額調整控除額の記載
- 支払者 住所か所在地、法人番号
- 支払いの氏名か名称
② 雑所得の入力
副業の収入は、報酬の支払者ごとに入力します。
主な入力内容です。
- 種目(個人年金・原稿料・講演料・印税・放送出演料・暗号資産・その他)
- 収入金額
- 必要経費
- 源泉徴収税額
- 未納付の源泉徴収税額
- 支払者 住所か所在地、法人番号
- 支払者の氏名・名称
④ 所得控除の入力をします。
医療費控除、生命保険控除など該当する申告があれば入力します。
マイナポータルと連携している場合は、マイナポータルから確定申告に必要なデータが自動的に入力されます。
⑤ その他の控除項目があれば入力します。
⑥ 計算結果が表示されます。
所得金額と控除金額が計算され計算結果が表示されるので確認をします。
*税金の支払いがある場合:「納付する金額は〇〇〇〇〇円です」
*税金の戻りがある場合:「還付金額は〇〇〇〇〇円です」
修正箇所があれば、修正が可能です。
⑦ 住民税や事業税に関する事項を入力をします。
副業での住民税の徴収方法を以下の2つから選択できます。
- 特別徴収:勤務先の会社の所得と合算して計算する
- 自分で納付:自分で納付する
勤務先に副業していることを知らせたくない場合は「自分で納付」を選択します。
その他、入力する項目があれば入力します。
⑧ 住所等の入力をします。
住所等の入力では、以下の項目を入力します。
- 住所
- 氏名
- 提出する税務署
- マイナンバー
入力後に「次へ進む」をクリック。
これで入力は全て終わりました✨
3.申告書等の送信・印刷
① 氏名・住所の確認、提出年月日などの入力をします。
② 提出用の帳票を確認します。
仮の帳票を印刷して確認することもできます。
③ データを送信するにあたり、質問に「はい・いいえ」で回答します。
- 入力された申告書のほか、税務代理権限証書等のデータを一緒に送信しますか?
- 税理士等に関する入力がありますか?
など
④マイナンバーカードを使ってe-Taxへ送信します。
マイナンバーでe-Taxにログイン後 「送信する」「送信を実行する」をクリックし「送信が正常に完了しました」と表示され完了です。
完了後は、送信した書類を確認用として印刷し保管できます。
以上が「確定申告作成コーナー」で副業の所得を申告するときの流れです。(*^^*)
まとめ
確定申告書等作成コーナーは、国税庁ホームページ内の確定申告用のサイトです。
オンラインで申告ができ、費用もかからないので副業などの確定申告にも安心して利用できます。✨
この記事では、以下の内容をご紹介しました。
また、申告の流れを解説しました。
申告の際には「確定申告作成コーナー」を、お試ししてみて下さいね。